「労働条件」は
一人目からしっかり決めることが必要

一旦従業員を雇用すると、後から「労働条件」を変更することは困難です。
もちろん、「給与の引き上げ」のように従業員にとって利益のみをもたらす変更であれば特段の問題はありません。しかし、「給与の引き下げ」のように従業員に不利益をもたらす変更の場合は「最初に聞いていた話と違う」ということになってしまい、労務トラブルの要因となることに注意する必要があります。また、当然のことながら、従業員の数が多くなるとその分反対意見も出やすくなるため、労働条件の変更はより難しくなります。
したがって、一人目の従業員を雇用する段階で「労働条件」をしっかり決めておくことがその後の労務管理をスムーズに進めるうえで非常に重要です。創業当初は「まだ最初だから」とか「会社が大きくなってからきちんとすればいい」と考えがちですが、それでは後で苦労することにもなりかねません。